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冷凍チャーハン過熱 原料米にこだわり 各メーカー新商品投入 (2016/2/27)

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   米の消費減少に歯止めがかからない中、冷凍チャーハンに注目が集まっている。製造技術が向上し、外食店が出す“ぱらぱら”な本格的なチャーハンを、電子レンジで簡単に味わえるためだ。市場規模は推定約300億円(メーカー調べ)。各メーカーは調理の時短化や簡便化が一層進むとみて、新商品の投入や商品刷新を急ぐ。原料を供給する米産地も需要が広がる分野として期待する。
 
 冷凍食品メーカー・ニチレイフーズ(東京都中央区)は3月、北海道産1等米を使った「レンジでふっくらパラッと五目炒飯(チャーハン)」(500グラム)を販売する。また、定番商品の「本格炒め炒飯」(450グラム)も同月に刷新する。焼豚を20%増量。米のぱらぱら感を引き出すため、高温熱風といった独自製法を使う。
 
 同社は、商品刷新のため、30億円費やし、製造ラインを千葉県船橋市の工場に新設。「冷凍チャーハンは、外食店のような本格的な味を手軽に楽しめることが受けている。高齢者からの需要も高く、今後も確実に拡大する市場」と強調する。
 
 味の素冷凍食品(同中央区)も今月、「具だくさん五目炒飯」の具材を焼豚、卵、野菜など7種に増やした。昨年8月に従来商品の1.3倍の量目の600グラムが入った新商品「ザ・チャーハン」を投入するなど、販売攻勢をかける。
 
 同社によると、2014年度の国内冷凍チャーハン市場は299億円で、09年度比27%増になった。15年度はさらに拡大すると見通す。家庭での手作りチャーハンの市場は600億円とされており、各社のシェア争奪戦が続く。
 
 マルハニチロ(東京都江東区)やテーブルマーク(東京都中央区)なども今春、相次いで冷凍チャーハンの商品刷新に踏み切る。
 
 各社のこうした動きに、米産地も注目する。チャーハンなど冷凍食品に使われる米は、農家が転作で作る加工用米が多いためだ。
 
 15年産で約2400ヘクタールの加工用米を作付けた秋田県のJA秋田おばこは「冷凍米飯向けの米は、加工用米の中でも取引価格が高い。産地間の競争も激しい分野だが、需要が拡大すれば期待がある」(米穀課)と話す。
 
 ホクレンも「冷凍チャーハンなどに使う米はまず安さが求められるが、最近は素材にもこだわる傾向が高まっている。米を品質面でも評価されるようにアピールしていく」(米穀部)と原料面で冷凍チャーハン人気を後押しする。(宗和知克)

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