名古屋市の生花店、名古屋園芸は飲食宅配サービス「ウーバーイーツ」を活用した花の販売を始めた。注文してから３０～５０分で商品が届くため、当日注文・配達の需要に応えるのが狙い。生花だけでなく、観葉植物や肥料なども注文できる商品として増やしていく予定。同サービスを使った花の販売は愛知県では初めて。

　現在、ウーバーイーツで販売する商品は、花束（２６４０～６６００円）やミニブーケ（６６０～１３２０円）、仏花（７７０～１３２０円）など生花が中心。５月上旬には「母の日」に合わせた商品も用意した。

　商品は、注文を受けてから２０～３０分ほどで用意し、配達員が受け取りに来る。配達可能エリアは同社から半径３キロほど。注文してから３０～５０分で届く。自宅や友人宅への配達以外にも、墓地に届ける利用方法も想定する。

　同社でも従業員が当日配送しているが、一部地域で午後１時までの受け付けに限る。ウーバーイーツの活用で従来より当日注文・配達を受けやすくなる上、従業員の負担軽減にもつながるとみる。

　同社の中谷武史管理部長は「食品が並ぶ中、見つけてもらうハードルは高いと思っていたが、意外と注文がある」と手応えを話す。４月中旬から販売を始め、８日の「母の日」は１１件注文があった。今後は商品数を増やすことや、配達エリアの拡大へ、子会社での活用も検討している。