タマネギ薬剤散布のノズルは…葉上30センチで付着率9割超 佐賀県農試
県内のタマネギ生産者ではブームスプレヤーの利用が増加。これまでノズルの高さと薬液付着の関係は不明で、生産者の中にはドリフト(農薬飛散)を気にして低い位置から散布する人がいる。センター環境農業部は、近づけ過ぎるとノズルとノズルの間に死角が発生して付着むらができると実証。生育中期では葉から30センチ離した方が付着が良好と示した。同部の井手洋一係長は「生産者が薬液をかけたつもりでも、かかっていないことがあった」と説明する。
風がない時間を選ぶなど、ドリフトにも注意する。また、茎葉が倒れる生育後期は、薬剤を高くから散布すると折れた葉が邪魔となって内部まで届かない。こうした場合は、ある程度ノズルを葉に近づけた方が良い。
キャベツや麦など、多くの品目で応用できる可能性がある。
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