豚コレラ イノシシで陽性反応 発生農場近くに死骸 岐阜県

 農水省は14日、豚コレラが発生した岐阜市の農場から7、8キロの地点で野生のイノシシの死骸から同病の陽性反応が出たと発表した。岐阜県の遺伝子検査で判明し、農研機構動物衛生研究部門が確認している。事態を受けて同省は同日、都道府県に対して死亡した野生のイノシシのウイルス検査を求める通知を出し、監視を強化した。また、農研機構が同県で発生した豚コレラウイルスの検査結果を発表し、韓国、中国の発生と同グループとした。

 死亡していたイノシシは、13日朝に住民が岐阜市に通報。県の遺伝子検査で14日早朝に陽性反応が出た。死亡イノシシの確保場所は消毒済み。同県は陽性反応を受け、死亡イノシシの確保場所から10キロ以内を調査対象区域に設定。同区域内で豚とイノシシを飼う9カ所について、10月12日までの28日間、1日2回の定期報告と、異常を発見した場合の緊急報告を求めた。

 同省は岐阜県以外の都道府県に対し、死亡した野生イノシシを見つけた場合には検査するよう要請。同県は、捕獲した生きたイノシシも検査することとした。

 野生イノシシの移動範囲は通常、2、3キロという。国際獣疫事務局(OIE)の清浄国認定には、野生動物での発生は影響しない。

 農研機構は同県で発生した豚コレラウイルスが、2016年に韓国、15年に中国で見つかったウイルスと同じサブジェノタイプ2・1のグループだとした。同グループのウイルスが日本で見つかったことはなく、同部門は「ウイルスは海外から侵入した可能性が高い」とみている。

 同グループのウイルスは過去に欧州でも見つかっている。日本国内で同グループのワクチンを使ったことはない。 

おすすめ記事

農政の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは