土づくりに モノリス活用 鹿児島県が展示

土質の説明に活用している深さ5メートルまでのモノリス(鹿児島県鹿屋市で)

 鹿児島県農業開発総合センター大隅支場は、地域の代表的な土壌断面標本(モノリス)を保管し、農家への土質の説明や技術指導に役立てている。地表から、2万年以上前にできた深さ5メートルの土層までを見ることができる。地域は水はけの良い土壌が多いため、畑地かんがい設備の重要性の説明にも活用している。

 モノリスは、地面に穴を掘り、断面をそのまま剥ぎ取って標本にしたもの。同センターによると、深さ5メートルまでの大型のものは珍しいという。支場では3分割して並べて展示している。

 最深層は、2万4500年前に姶良カルデラから噴出したとされるシラス層。その上に、褐色ローム、1万1500年前の桜島噴火起源の薩摩テフラ、鬼界カルデラ起源のアカホヤ、黒ボク土などが重なる。噴火の歴史や、火山灰が多く水はけが良い土質であることが、モノリスを見ると理解しやすい。

 同センターがある鹿屋市は地下水に乏しかったが、1969年に全国初の国営畑地かんがい事業で、かんがい設備が完成したことで、その後、露地野菜の大産地となった。同センターはモノリスを、土づくりや肥培管理、かんがいの説明に活用、農家の理解促進につなげている。

おすすめ記事

営農の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは