狩猟者育成へ拠点 兵庫県が22年度稼働

 兵庫県は、農産物の鳥獣被害を防止するため狩猟者の育成に乗り出す。捕獲技術や狩猟時の安全対策などを学ぶ「狩猟者育成センター」を設置。射撃訓練や箱わな、くくりわなの設置方法などを現場に近い形で実践できる拠点とする。高齢化による狩猟者の減少に歯止めをかけ、捕獲数の向上を目指す。2022年から稼働させる計画だ。

 同県によると、県内の銃免許所持者数は2867人と約30年前に比べて6割減少。年齢構成は60歳以上が約6割を占め、狩猟者の育成が課題となっている。県の推計では、今後、何も対策をしなければ、狩猟者は17年の4420人から27年には2720人に減少。鹿の捕獲頭数は4割減る。

 センターは、三木市の約10ヘクタールの敷地に設ける。同県では、狩猟の知識や実技などを2年間学ぶ「狩猟マイスター育成スクール」を14年度から行っており、センターでも同様の研修を想定する。捕獲技術だけでなく、安全対策や野生動物管理に関する知識も学べる。狩猟体験を行うなど、情報発信の拠点としても活用する。

 総事業費は約25億円を見込む。県は「ここ数年は狩猟者が微増しているが、以前に比べると減っている。狩猟者が減れば、野生鳥獣による被害が増えてしまうので、育成に力を入れていきたい」(鳥獣対策課)としている。

 19年度当初予算に「狩猟者育成センター(仮称)整備事業」として、1億7000万円を計上した。

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