[未来人材] 38歳。ネットショップ 特産の品ぞろえ強化 地域おこしと両輪で 小西里佳さん 北海道剣淵町

手塩に掛けて育てるメロンを確認する小西さん(北海道剣淵町で)

 北海道剣淵町の小西里佳さん(38)は、農業と地域活性化を両輪で進める地域おこし協力隊員だ。持ち前の行動力を生かし、広い道内各地を巡り、農業の経験を積んだ。同町ではメロンを栽培。産地の維持を目指す他、同町の特産品のネットショップを軌道に乗せるための工夫を凝らす。「将来は有機栽培など環境に優しい農業か、農業関係の仕事に就き、町に貢献したい」と夢を描く。

 奈良県出身。小学校教諭として7年間勤務後、大好きなペンギンを見る旅で訪れたエクアドルが気に入り1年以上留学。帰国後は「広い所に住みたい」と、北海道の暮らしを選んだ。

 道内各地を巡り、さまざまな農業を学んだ。鹿追町では研修制度を通じて畑作農家で働いた。小西さんの実家は兼業の米農家。ジャガイモの収穫機での選別やテンサイの定植などは初めての経験で新鮮だった。富良野市ではタマネギや米など多品目を育てる農家で3年間従事した。メロンを担当し、繊細な作業に加えスケジュールや段取りを考える面白さを知った。「家族で力を合わせて良い物を作るという北海道農業の良さを知った」と振り返る。

 通年雇用を求め一時、東川町で日本語学校の教師もしたが、「農業に戻りたい」という思いが募った。2018年から、剣淵町で地域おこし協力隊となった。同町はペルーの都市と姉妹都市になっており、南米産の穀物キヌアを栽培する。以前暮らした南米との関わりの深さに愛着を持った。

 同町のネットショップの運営を手掛け、地元産の米やみそなど農産物・加工品を販売する。「剣淵町や農業を多くの人に知ってもらうのが鍵」と話す。

 雪の中で貯蔵する冬キャベツを知ってもらおうと、容器にキャベツと一緒に雪も詰めて発送する工夫も始めた。道外向け贈答用の注文が多く、手応えを感じている。今後は野菜の詰め合わせなどの商品を強化する考えだ。

 20アールの畑では大豆やサツマイモなども育てている。今年からメロンも栽培。農家が減少している産地の維持につなげる。

 小西さんは「育てた農産物を食べて喜んでくれるとうれしい」と笑顔を見せる。繁忙期には農家の手伝いに出向くなど、地域のため、農業のために力を注ぐ。(望月悠希) 

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