全国青年大会 食育や経営で工夫 主張組織活動 農業つなぐ思い語る

新型コロナウイルス対策でマスクをしながら壇上の発表者に向け拍手をする青年部員ら(18日、東京都港区で)

全青協次期会長候補 田中圭介氏

 全国農協青年組織協議会(JA全青協)が18日、東京都内で開いた第66回JA全国青年大会では、若手農業者12人が農業や地域への熱い思いと活動を発表した。工夫ある経営で地域農業を守ったり、将来消費者となる子どもたちに地域ぐるみで食育をしたりと、農業を将来につなぐ多様な活動や思いを語った。全国の青年部員が熱心に聞き入り、声援を送った。最優秀賞は19日に発表する。

 経営や地域への思いを発表するJA青年の主張に6人、青年組織の活性化の取り組みを紹介するJA青年組織活動実績発表に6人が登壇した。

 JA青年の主張で、東京都JAマインズ調布地区青壮年部の荒井俊一さんは自らの農業経営などについて発表。荒井さんは農家出身で脱サラ後に就農。高収益なトマトの養液栽培をし、後継者のいない農地を借りて春から体験農園に再生していく。「一家の大黒柱となり、農家としても一人前になる」と決意を込めた。

 静岡県JA遠州中央青年部委員会の中村勇貴さんは、東京で就職したが、愛する地元・浜松市天竜区春野町の過疎化を知り、Uターン就農。大学生と耕作放棄地を回復する「春野耕作隊」で中村さんの農地は拡大し、新規就農も後押しした。「これからも活動を発展させる」と意気込んだ。

 JA青年組織活動実績発表では、福岡県JAむなかた青壮年部の天野淳一さんが、捕獲したイノシシで作る「猪肉味噌(ししにくみそ)」を紹介。青壮年部が利用できる食材や設備を一つ一つ検討し商品化できた。「被害を訴えるだけでなく命をいただくのも食育だと、販売を通じて発信する」と強調した。

 北海道JA中札内村青年部の山本信吾さんは、健康機器メーカーのタニタと連携し、地場野菜で住民の健康を後押しする「七色献立プロジェクト」を紹介。親子や小学校への食育もする。「農業現場や生産物に関心を持つ子どもが増えた」と手応えを話した。
 

部員の声 訴えたい 全青協次期会長候補 田中圭介氏決意表明


 JA全国青年大会ではJA全青協の次期会長に立候補した田中圭介氏(37)が決意表明した。田中氏は福岡県農協青年部協議会委員長。JA青年組織綱領の実現などを訴えた。新会長は3月11日の臨時総会で決まり、5月の通常総会後に就任する予定。

 決意表明の主な内容は次の通り。

 農業を取り巻く環境は厳しいといわれるが、先人たちもさまざまな時代の中で前向きに営農してきた。近年は災害が多発する中で復興に励む仲間もいる。青年組織が一体となり、あらゆる困難や課題を乗り越えてきたからこそ今がある。

 JA青年組織綱領は、私たち青年組織に課されたミッション。私一人の力は微々たるものでも、全国6万の盟友の力が合わされば、何事も乗り越えられる。

 私は拡声器となり、盟友の声を訴えたい。国民の食を支える農業を未来につなぐため、一致団結して頑張りたい。
 

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