土着昆虫 ムーアシロホシテントウ アブラムシ捕食 ナミテントウ並み 千葉県立農大校

アブラムシを捕食するムーアシロホシテントウ(千葉県立農大校提供)

 千葉県立農業大学校は、土着昆虫のムーアシロホシテントウが、アブラムシを捕食する天敵として作物に定着しやすいことを確認した。土着天敵として広く知られるナミテントウ並みの捕食数が期待できる上、同種より飛び去りにくく定着率が高い傾向があることも分かった。全国各地に分布しているとされ、有機栽培や減農薬栽培などのアブラムシ対策の天敵として注目を集めそうだ。
 

高い定着性、「天敵」に期待


 ムーアシロホシテントウは、体長5ミリほどで、黄土色の体色にクリーム色の斑点がある。

 同校でナミテントウの研究をしている板橋聖大さん(22)が2018年、樹上の虫を網で捕っていたところ偶然捕獲した。試しに菓子のグミや昆虫の卵を与えたところ、餌として食べたことから、アブラムシも積極的に食べるのではないかと推定。捕食性を調べたところ、ナミテントウ並みにワタアブラムシを捕食することを確認。19年11月下旬には、アブラムシが付いた露地ナスの苗にムーアシロホシテントウを放し、アブラムシの個体数を抑えられた。

 ナミテントウより植物への定着性が高い可能性があることも分かった。ムーアシロホシテントウとナミテントウを、それぞれ30匹ずつ別の露地ナスの畑に放したところ、ナミテントウは一匹も残らなかったが、ムーアシロホシテントウは10匹ほど残った。

 同校は今後、さらに捕食量や定着性を研究する計画だ。板橋さんは「アブラムシ以外の害虫を捕食できる可能性もある。基本的な生態も調べる必要がある」と話す。

 今回の成果は、今月開かれた全国農業大学校等プロジェクト発表会で板橋さんが報告。研究課程の部で最高位の農水省経営局長賞を受賞した。

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