6カ月連続で前年増 消費減り需給不透明 米の2月末民間在庫量

 米の民間在庫が高水準で推移している。農水省が公表した2月末の民間在庫量は前年同月から5%(11万トン)増の270万トンとなり、前年同月を6カ月連続で上回った。米の消費低迷が響いている。

 3月は、新型コロナウイルスの影響で小売店での買いだめが発生して家庭消費が増える一方、外出の自粛などにより外食需要は大きく減っている。米需給の先行きは不透明だ。

 19年産の生産量は前年より減る一方で、民間在庫量は9月の出回り開始以降、前年同月を上回り続けている。JA全農、経済連などの出荷段階の在庫量は223万トンで、前年より4%(7万トン)増えた。卸段階の在庫量は47万トンで、過去5年で最多となった。前年比では9%(4万トン)増となっている。

 3月は新型コロナの影響が大きく現れそうだ。外出自粛などによって家庭用や弁当などの中食需要が増える一方、外食需要は大きく落ち込んでいる。

 新型コロナの問題が発生する以前から続いている消費低迷の影響も大きい。あるJA関係者は「3月単月で見れば、出荷量は前年から10~20%増えた。だが、出来秋からの出荷総量を見ると、前年同期とほぼ同じだ」と話す。

 買いだめによる需要の先食いの反動で、今後の需要の減少を懸念する米卸も多い。
 

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