普段、何げなく使っている言葉には、建築用語が多い

 普段、何げなく使っている言葉には、建築用語が多い▼「大黒柱」は最たるものだろう。建売住宅全盛のきょうび、すっかり見掛けなくなった。古民家などに健在だが、いずれ死語になるのか。比例して父親の威厳も地に落ちた感がある。昭和の家父長の世界が残るのは政界ぐらい。女性活躍と言いながら、「柱」にはさせない。困ったものだ▼「かすがい」はどうだろう。二つの木材をつなぎ留めるくぎのこと。これだけ離婚が増えると「子はかすがい」も怪しい。コロナ禍で3密回避が定着し、これまで人と人をつないできた「かすがい」ももろくなっている。会食、スポーツ、文化芸術など大切な「かすがい」を早く取り戻したい▼菅首相の誕生で日の目を見たのが「たたき上げ」。恵まれぬ境遇に負けずはい上がってきた苦労人のイメージだ。由来は、土間の三和土(たたき)。土や砂利などをたたき固めたことによる。さて菅さん、安倍さんの下、下働きで土台を固め、国家という大所帯の大黒柱へ。家造りでいえば、内閣は骨格となる「建前」。国民には本音で語ってもらいたい▼家造りにまつわる言葉は他にも「棚上げ」「根回し」「畳み掛ける」「落とし込む」「うだつが上がらない」など多い。次に菅政権を評する時、使わずに済むといいのだが。
 

おすすめ記事

四季の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは