日本唯一?畑のVチューバー PR担当は“女子キャラ”で 千苅農場代表 眞野誠さん(福島県会津若松市)

本業のトマト栽培の管理に精を出す眞野さん(福島県会津若松市で)

動画50本投稿し反響広がる


 福島県会津若松市の千苅農場代表、眞野誠さん(48)は農家としてトマトを出荷する傍ら、VTuber(バーチャルユーチューバー)の運営者として、動画配信サイト「ユーチューブ」に動画を投稿している。「畑のVTuber陽菜(ひな)」名義でこれまで50本以上の動画を投稿。自身の農場や6次産業化商品に関する話題を伝えている。(川崎学)

 眞野さんは名古屋市出身の新規就農者で、トマトを15アールで栽培。東京でサラリーマンとして働いていたが、妻が会津地方出身だったことなどから夫妻で移住した。地方で仕事を探す中、農業も選択肢に考えるようになり、2年間の研修を経て、今は就農5年目になる。

 Vチューバーとして活動を始めたきっかけは、農産物の売り出し方に個性を出したかったからだ。ユーチューバーとして積極的に動画を投稿する農家は近年増えてきたが、アバターを使ったVチューバーはいなかった。あえて架空のキャラクターを使うことで、見た人に印象付けられると考えて目を付けた。パソコンの操作が得意だったので、動画制作に自信があったのも理由の一つだ。

 

Vチューバーとして活躍するオリジナルキャラ「陽菜ちゃん」(千苅農場提供)
 動画は基本的に農作業が終わった夜に制作している。オリジナルの女の子キャラクター「陽菜ちゃん」が、トマトの栽培方法や農場、6次化商品であるトマトカレーの話題などを紹介する。

 2年前に最初に投稿して以来、月1、2本投稿しており、チャンネル登録者は約3000人に上る。眞野さんによると、トラクターの操縦マニュアルに関する動画がこれまで一番再生数が多いという。

 直売イベントに出展する際はモニターを持ち込み、会場で「陽菜ちゃん」が代わりに商品をPRするなど、ネットの外にも活動を広げている。「反響は大きく、これを売り上げにつなげていきたい」と眞野さん。今後は動画を通じて、地元の会津についても情報発信をしていく考えだ。
 

<ことば> Vチューバー


 CGで作った自分の分身となるキャラクター「アバター」で動画配信をしているユーチューバーのこと。2018年ごろから広まり始め、今ではVチューバーとして動画を配信している人は1万人を超えているという。
 

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