イノシシに豚コレラ 感染疑い 長野で初

 長野県は12日、木曽町で発見された野生の死亡イノシシ1頭で、豚コレラウイルス感染の疑い事例が確認されたと発表した。県松本家畜保健衛生所で遺伝子検査をした結果、陽性を確認。同日、農研機構動物衛生研究部門に検査材料を送り、豚コレラの確定検査をする。13日午前にも結果が判明する見通しだ。

 感染が確定すれば、同県の野生イノシシでは初。岐阜、愛知、三重、福井に続き5県目になる。

 死亡個体の発見場所から10キロ圏内に養豚農場はない。県は、ワクチン散布を前倒しで実施できるよう農水省と協議していく考え。

 福井県は12日、野生イノシシの豚コレラの感染拡大を防ぐため、経口ワクチンの散布作業を越前市で始めた。同市と市農業公社、県が試行的に山間部の2カ所に約150個を設置。県によると、ワクチンは4000個を確保し、国と協議しながら散布期間や場所を決める。同日現在、県内の飼養豚に異常は見つかっていない。野生イノシシの豚コレラ感染は11日までに県内で計5頭確認されている。

 福井県で豚コレラに感染した野生イノシシが見つかったことを受け、隣接する石川県の谷本正憲知事は12日、ワクチン餌の散布を始める意向を表明した。

 金沢市の県庁で開いた豚コレラ緊急対策警戒本部会議で表明した。谷本知事は「既に福井県から感染イノシシが入った可能性もある。準備を急ぎ、早ければ8月にも散布したい」と述べた。

 これまでの死亡イノシシに加え、捕獲した生体にも感染のサンプル検査をする方針も示した。 
 

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