大雨 またも被害 ハウス、水田 冠水多発 福岡県久留米市

浸水の影響で黄色くしなびたキュウリの葉を見つめる八尋さん(22日、福岡県久留米市で)

 九州北部を中心に降り続く大雨で、福岡県JAくるめ管内の広範囲に農業被害が生じていることが22日、分かった。複数の地区でハウスや水田が冠水。作物の収穫を断念したり、機械が故障したりする事例が相次いでいる。収入が減り、出費が増える二重苦の状況だ。管内では昨年7月の西日本豪雨でも同様の被害が出た。生産者は2年連続の災害に落胆する。

 久留米市北部の33アールでキュウリを栽培する八尋義文さん(52)は、変色した葉を前に「昨年と同じ。本当に大変だ」と嘆く。一帯は一時、膝の高さまで冠水。ハウス内には水が残り、土はひどくぬかるむ。昨年、同じように水に漬かったキュウリは枯れてしまったといい、今年も本来なら9月まで見込める夏秋時期の収穫を断念する。収入は500万円減る見通しだ。

 炭酸ガス発生装置や加温機なども浸水被害に見舞われた。昨年の豪雨で故障し、300万円かけて買い替えたばかり。追い打ちをかけるような状況に八尋さんは落胆し、「冬までに機械を新調できるよう、行政は早めに手を打ってほしい」と訴える。

 昨年は浸水しなかった地域でも被害が出た。JA小松菜研究会副会長、岡光輝さん(46)が手掛ける同市西部のハウス66アールでは、全ての小松菜が泥水をかぶり、廃棄せざるを得なくなった。被害額は1000万円近くに上る。再び収穫するには2カ月ほどかかる。「まさか、こんなことになるなんて」と困惑する。

 同市では21日、24時間降水量が観測史上最多を記録し、冠水被害が多発していた。JAは22日、管内の農業被害を調査したが、同日も断続的に強い雨が降っており、全容は分かっていない。

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