沖縄で豚コレラ4例目 迅速対応を指示 農相

 農水省は15日、沖縄県うるま市の農場で新たに豚コレラの疑似患畜を確認したと発表した。国内では55例目、同県内では4例目。これを受けて農水省は同日、CSF・ASF防疫対策本部を開催。早期の封じ込めに向け、江藤拓農相は「何か不足することがないよう、先回りして対応してほしい」と同省幹部らに指示した。

 今回発生したのは、8日に見つかった同市内の感染農場から3キロ圏内にある農場。飼養する1825頭が殺処分の対象で、17日までに作業を終える見込み。

 14日に飼養豚が死亡しているとの通報があり、県が遺伝子検査と抗体検査を実施。いずれも陽性反応が出たことから、疑似患畜と判断した。玉城デニー知事は15日の記者会見で、「家畜保健衛生所は24時間連絡が取れる体制。異常が見られたら直ちに連絡してほしい」と呼び掛けた。

 同県での豚コレラ発生を受け、同省はこれまでも職員や獣医師の派遣、関連機材の提供などの支援をしてきた。江藤農相は対策本部で、引き続き緊張感を持って対応することも指示した。

 16日からベルリンに出張するが、アフリカ豚コレラの発生など不測の事態が起こった場合は、「緊急に戻ってくる」と述べた。

 対策本部では、ASF発生時の予防的殺処分を可能とする議員立法の準備が進んでいることを受け、早期成立に備えて、準備を進めておくことを確認した。 
 

農相に緊急要請 沖縄中央会など


 JA沖縄中央会とJAおきなわ、県養豚振興協議会、県食肉連絡協議会は15日、農水省を訪れ、江藤拓農相に豚コレラ防疫対策の緊急要請をした。県内の養豚業を守るため、ワクチン接種の早期実施、沖縄固有の希少種「沖縄アグー豚」の原種保存を求めた。

 4団体を代表し、沖縄中央会の大城勉会長が江藤農相に要請書を手渡した。豚コレラの影響を最小限に抑えるためワクチン接種の早急な実施を要請。さらに「沖縄アグー豚」は県の重要ブランドとなっていることを踏まえ、「ぜひ(原種の)隔離対策を取っていただきたい」と訴えた。

 江藤農相はワクチン接種について「皆さまと県の要請を頂ければスピード感を持って対応する」と述べた。その上で「ワクチンを打ったからといって安心できない。飼養衛生管理基準をしっかり守っていただくことが基本」と強調した。

 原種保存のための隔離対策は「(隔離先の)施設整備や検査費、運搬費は国が協力する」との考えを示した。

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