子どもが元気で長生きできるようにと

 子どもが元気で長生きできるようにと縁起のいい名前を連ねたらとんでもなく長くなって、往生する▼落語の「寿限無(じゅげむ)」である。子どもの名付けは結構難しい。時代とともに流行は変わる。女性に多かった最後に子を付ける親はすっかり減り、男性の夫、雄、男も少数派になった。「女子のコ離れと同時に男子のオ離れ」(紀田順一郎著『名前の日本史』)が進む▼「かわいらしい」の意味がある子に復活を期待する声もあるが、明治安田生命保険が契約者情報を基にはじき出した令和の人気上位トップ3は、女性が凛(りん)、陽葵(ひまわり)、結愛(ゆあ)・杏(あん)。男性は蓮(れん)、陽翔(はると)・新(あらた)。どう読んだらいいのか悩むものが多い。「漢字の持つ意味やイメージに、新しい時代に対する親の想(おも)いを重ねている」と同社▼こちらの新しい名前に込めた思いは正しく届いてほしい。豚コレラである。人が感染するコレラと誤解されやすいとの思いもあって、農水省は英語表記の頭文字を取って「CSF」と呼ぶことにした。さらに家畜伝染病予防法改正案では「豚熱」。「ぶたねつ」と読む。法律にアルファベットはなじまないためだという。ちょっと地味だが風評被害よりはいい▼中国は旧正月の春節。来日する人も増えるだろうが命名に困るようなウイルスの同行は御免被りたい。

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