選挙権を得て間もない子が選挙公報を熟読していたので、つられて候補者全員の公約を読んだ

 選挙権を得て間もない子が選挙公報を熟読していたので、つられて候補者全員の公約を読んだ。きのう投開票された東京都知事選のそれである▼当選しそうもない人を“泡沫(ほうまつ)候補”と呼び、公約に無関心だったことを反省した。各人が都政や国政の課題に真剣に向き合い、処方箋を記していた。食料自給率の向上を掲げていた候補者もいた。都内の農業振興とともに、公営の人材派遣組織を設け、他の道府県での農業支援もあっせんするという▼「普通選挙の父」と呼ばれる明治・大正期の社会運動家、中村太八郎も衆院選に立候補したが、わずかな票しか得られなかった。公約は、男女平等の普選の実現、貧者・弱者・労働者・小作人・女性の地位向上、こうした選挙権のない国民の意思を代表すること。票を買わない、とも▼選挙権を持つのは一定額以上の税金を納めた男子のみの時代。普選の啓発が目的だった。『「我が職業は普通選挙なり」中村太八郎とその周辺』(不二出版)に学ぶ。普選の実施は、中村が運動を本格化させてから31年後の1928年。女性が参政権を得たのは戦後である▼選挙権をはじめ人権の大本は命。豪雨災害で犠牲者が出た。助けを待つ人もいる。“梅雨禍”はどこでも起こり得る。最大限の自助・共助・公助により命を守ろう。
 

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