ブドウ・ルビーロマン 「フルーティー」「甘い」香り エステル類豊富 石川県など分析

 石川県工業試験場などの研究グループは、県産の高級ブドウ品種「ルビーロマン」が、フルーティーな香り成分を豊富に含むと明らかにした。代表的なブドウ5品種の香り成分と官能特性を比べたところ、「ルビーロマン」に、フルーティーで甘い香りの特徴があるエステル類が多かった。大粒、赤に加わる新たな魅力につなげていく考えだ。

 研究は県農林総合研究センター農業試験場、小川香料と行った。「ピオーネ」「巨峰」「シャインマスカット」「デラウェア」と比較。官能特性は7段階で評価し「ルビーロマン」は4・9で、「ピオーネ」の4・8と並びフルーティーな香り特性があった。

 成分分析からはエステル類のうち、フルーティー、かつ甘い香りを持つ「エチルブチレート」「エチル2―メチルブチレート」が「ルビーロマン」に多いと分かった。

 「ルビーロマン」のエチルブチレート含有量は、人が匂いを感じられる最小濃度の22倍。「ピオーネ」の2倍強あった。

 工業試験場によると、生産者の間では「いい香りがある」といわれるが、セールスポイント化はできていない。化学食品部食品加工技術研究室の笹木哲也専門研究員は「品質を大切にしている生産者の思いに、科学的なアプローチから支えたい」とし、PRや関連製品開発などに役立てたい考えだ。

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