1960年代に集団就職の列車に乗って上京した若者の応援歌「あゝ上野駅」の歌碑が

 1960年代に集団就職の列車に乗って上京した若者の応援歌「あゝ上野駅」の歌碑が、JR上野駅の一角にある▼多くの苦難を乗り越えて中小企業の経営者になった有志らが建てた。都会の暮らしになじめず、ふっと向かう上野駅。18番線ホームに入ってくる列車を見ては、線路の向こうにつながる故郷を思った。 <歌詞> 就職列車に揺られて着いた 遠いあの夜を思い出す▼希望と不安を抱えた若者は、昭和、平成、令和と生き抜き、70歳の古希を超えた。戦後のベビーブームで同級生が多く、「金の卵」ともてはやされながら、学校でも会社でも激しい競争の連続だったはず。そんな時代を象徴する「団塊の世代」からの登壇である▼第99代の首相に菅義偉氏が就任した。71歳。秋田県のイチゴ農家の長男に生まれ、高校卒業と同時に上京。苦学を経て、地縁、血縁のない横浜市で政治家のスタートを切った。「その私が歴史と伝統のある自民党の総裁に就任できた」。たたき上げの立身話に敬意を表すのにやぶさかではないが、称賛は取っておこう。国民を苦しめる新型コロナ対策と経済の再生は、待ったなしである。アベノミクスで置いてきぼりの農村は衰退が激しい▼「国民列車」をうまく前に進められるか。まずは、運転のお手並み拝見である。

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