「宇宙戦艦ヤマト」の影響だった

 「宇宙戦艦ヤマト」の影響だった。中2の夏休み、実家の農作業を手伝い、小遣いをためて天体望遠鏡を買った。土星の輪が、円の左右から突き出た三角形に見えた▼ヤマトが向かった大マゼラン星雲を観測したかったが、日本では無理だと知ったのは後のこと。先頃、同星雲の球状星団を捉えたハッブル宇宙望遠鏡の写真を見た。青いサファイアとだいだい色のガーネットをちりばめたようだった▼ハッブルの名は、米国の天文学者エドウィン・ハッブルにちなむ。きょうで没後67年。宇宙は膨張していることを明らかにした彼は、愛国者でもあった。第1次世界大戦が始まると志願して従軍。真珠湾攻撃後にも兵役を希望し弾道計算を指揮した▼戦後は一変。核への懸念からだろう。「二度と起こってはならない戦争」と題して講演し、戦争は「人類の自殺行為」と訴えた。『ハッブル 宇宙を広げた男』(家正則著、岩波書店)で知る。異星人の攻撃で汚染された地球を救うため、放射能除去装置を求めてヤマトは旅立った。その時、地球滅亡までの時間は1年。「終末時計」は今年1月、100秒を指し、核戦争などに警鐘を鳴らす▼核兵器禁止条約はあと数カ国の批准で発効する。日本の姿勢が問われる。放射能による悲劇を3度も経験したのだから。

 

おすすめ記事

四季の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは