埼玉の養豚場分析 従来と同じ遺伝子 人、車 媒介の可能性 農水省

 埼玉県は、秩父市の養豚場で、県内で初めて見つかった豚コレラウイルスが、岐阜県や愛知県の養豚場、イノシシなどで見つかったウイルスと同じだったと発表した。国の遺伝子配列調査で分かった。農場の周辺には、豚コレラに感染した野生イノシシは見つかっていないことから、農水省は「これまでに発生した養豚場などから、人や車がウイルスを持ち込んだ可能性が高い」とみて侵入経路の詳しい分析を急いでいる。県内2例目となった小鹿野町のウイルスは、遺伝子変異が起きていることも分かった。

 遺伝子配列は、国の農研機構動物衛生研究部門が、ウイルスの150塩基を比較する方法で調べた。秩父市のウイルスは、昨年9月に岐阜市で発生した1例目をはじめこれまで農場や、野生イノシシから見つかったものと同じ。小鹿野町のウイルスは、比較検討した塩基のうちの一つが異なっていた。農場で変異ウイルスが見つかったのは2回目。同省は「豚コレラウイルスは変異しやすいためだろう」という。

 この結果、現状では海外からの新たな侵入は否定できるとみている。秩父市の養豚場で発生が判明した時点では、半径約90キロ圏内に豚コレラに感染した野生イノシシは見つかっていない。

 同省は今後、ウイルス遺伝子の全塩基配列の分析や、拡大豚コレラ疫学調査チームの検討結果を受け、引き続き侵入要因を絞り込む考えだ。
 

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