JA全国女性大会 「SDGs」担う主役に

 今日からJA全国女性大会が始まる。大会のメインスローガンは、3カ年計画のスローガンでもある「JA女性 地域で輝け 50万パワー☆」。初年度の成果と課題を共有する。国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)を「女性組織の活動そのもの」と位置付けて学び、実践したこの1年。取り組みをさらに進めよう。

 大会のサブスローガンは、①3カ年計画を実践しよう②SDGsについて学ぼう③JA運営に参画しよう④フレミズ組織を設置しよう──とした。

 中でも、SDGsの認知は確実に進んだ。1年前、SDGsの考え方を取り入れ、3カ年計画で具体的活動(重点実施事項)を示したのは画期的だった。2017年、国際協同組合同盟(ICA)の会議にJA全国女性協の役員らが参加したのがきっかけとなった。

 五つの具体的活動とは「食を守る」「農業を支える」「地域を担う」「仲間をつくる」「JA運営に参画する」。どれも、これまで女性組織が展開してきたものだ。活動に結び付けて考えることで、SDGsを遠い世界のことでなく「自分事」という意識が高まったといえる。

 一方、JAグループで、SDGsの目標にある「ジェンダー平等を実現しよう」は進んでいるか。女性のJA運営参画について、19年の第28回JA全国大会で数値目標を決議した。正組合員30%以上、総代15%以上、理事など15%以上の三つだ。

 JA全中によると、19年7月末時点で女性の正組合員比率は22・4%、総代は9・4%、全役員に占める理事などの比率は8・4%と、それぞれ前年を上回った。だが、三つの目標を達成しているのはわずか6JA(1・2%)。JAのトップ層は大会決議の重要性を再認識して、目標に近づける努力をすべきだ。

 今、多くの企業が売れる商品作りの過程で、女性の声を反映させることを重要視する。奈良女子大学の青木美紗講師は「女性組合員や生活者の視点に立った提案を実行することで、JA事業の拡大も期待できる。女性の意見に耳を傾け、否定しないことが重要だ」と指摘する。農業経営や家庭、地域で女性が果たす役割は極めて大きい。そうした女性の声を取り入れ、事業に生かすJAでないと生き残れない。

 JA全国女性協の加藤和奈会長は「食と農を基軸にしたJAの価値を伝えるのが、私たち女性組織の役目。今こそJAを支え、助けるのは女性の力だと思う」と話す。

 今年度のフレッシュミズ全国交流集会では、SDGsかるたを作った。今日、会場で配布する。その中に、「ゆっくりと みんなでつくる 地域社会」という読み札がある。性別や年代を問わず誰もが自由に意見を言えて、声が事業運営に反映されること。それが持続可能なJAの組織づくりに欠かせない。
 

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