「食と農」で寄付講義 大学と連携 職員が現場伝える JAわかやま

講義をする岡崎副支店長(和歌山市で)

 JAわかやまは、和歌山大学で「食と農のこれからを考える」と題した寄付講義を開いている。管内の農業やJAの事業内容への理解を深め、地域と農業の在り方に関心を高めてもらうことが目的。JA職員が講師として登壇する。単位JAが大学と連携して寄付講義を開講するのは全国的に珍しい。

 講義は坂東紀好組合長が大学側に提案。和歌山市の栄谷キャンパスで2018年度から開講した。期間は3カ年度で、今回で最終年度となる。学生150人の他、行政関係者5人、一般聴講生4人、大学関係者5人、JA職員10人が受講。新型コロナウイルス対策として、JA職員は大学講義室で、学生と聴講生はインターネットを活用して自宅で受講している。

 同大学食農総合研究教育センターの岸上光克教授によると、開講するだけでなく、卒業単位として年度を通して実施するのは「全国初ではないか。同時に、前年度の受講生が大学講師として登壇する人材育成サイクルも画期的だ」と話す。

 3月に前年度受講生の職員13人が、研究会「寄付講義プラス」を発足。「地域振興」「農業振興」をテーマに研究を進めた。その成果を発表する場として、代表者2人が今年度、講師として登壇する。

 2人は、東部支店の岡崎洋樹副支店長と東部営農センターの田中敦幸副センター長。第2回講義「JAわかやまにおける農業振興と地域振興」で、岡崎副支店長は自己改革の一環として行う食農教育や地域貢献活動など多様な取り組みを報告。田中副センター長は農業振興に向けた農業生産基盤の保全強化、多様化する担い手と消費者ニーズに対応する営農指導と体制強化などを説明した。

 受講した学生は「JAがイベントを開いているその仕組み、目的を知ることができた。これからは積極的に参加していきたい」と話した。

 JAの黒川秀之常務は「受講生には食と農の未来、JAの役割について考えてもらいたい。日本の食料、農業、JAを担う人材が養成されることを期待している」と話す。
 

おすすめ記事

JAの新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは