全国農協観光協会 交流体験を再開 3カ月ぶり 長野のブドウ園で

ブドウの摘粒の方法を参加者(左)にアドバイスする農家(3日、長野県須坂市で)

 全国農協観光協会は、約3カ月ぶりに都市住民が農村を訪れる交流体験企画を再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっていたが、独自の感染予防対策のガイドラインを作成して実施。長野県小布施町の農家のブドウ園で3日、首都圏や関西からの参加者14人が援農作業に汗を流した。再開を心待ちにしていた参加者や農家は、交流再開の第一歩を踏み出した。
 
 協会では主に都市部に住む「ふるさと倶楽部(くらぶ)」の会員約5000人を対象に、年間約100の援農や食育などの催しを企画。だが、新型コロナによる移動自粛などで3月19日に行った企画を最後に中止が続いていた。

 協会は再開に向けてガイドラインを作成。添乗員はマスクやフェースシールドを着用し、参加者は宿泊時に歯ブラシやタオルを持参することなどを盛り込んだ。農家やJAにも消毒液の設置などを依頼した。

 再開後初となった今回の企画は「快汗(かいかん)! 猫の手援農隊 小布施ぶどう援農隊」。2泊3日のツアーで、小布施町の農家5戸が営む町内外の園地で、ブドウのかさ掛けや袋掛け、摘粒の作業を中心に汗を流す。

 参加した東京都大田区在住の村井恒彦さん(75)は「再開を楽しみにしていた。また農村で交流を深めることができてうれしい」と喜ぶ。

 「シャインマスカット」の摘粒をアドバイスした農家の島田智仁さん(56)は「農の魅力を直接伝えられた。交流が地域の活性化につながる」と再開に期待する。

 同協会事業部の平川萌々子主任は「感染拡大防止に努め、都市と農村の交流に取り組みたい」と強調する。今後は栃木県大田原市で野菜の収穫体験、和歌山県紀の川市で桃や夏野菜の収穫体験などを予定している。

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