食中毒件数が年々増加 毒きのこ注意 消費者庁

写真上=食中毒が最も多い「ツキヨタケ」 同下=食用のハタケシメジと似ている「クサウラベニタケ」(いずれも厚労省提供)

 消費者庁は25日、本格的な実りの秋となるこの時期に毒きのこによる食中毒が多発し死者も出ているとして、注意を呼び掛けた。厚生労働省によると、2019年の毒きのこによる食中毒発生件数は、過去3年で最多を記録。特に多発する10月を見ると、前年に比べ2・5倍以上に増えた。専門機関は、今年は雨が多く、毒きのこの発生も多くなる可能性があるとしている。

 きのこによる食中毒は14~19年に167件発生。患者429人のうち1人が亡くなった。患者の5割は10月に発症している。

 食中毒が最も多い毒きのこは「ツキヨタケ」だ。19年は14件の食中毒が発生し、患者数は31人。食用のシイタケやヒラタケ、ムキタケと間違えられることが多い。食後30分~1時間で嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出る。食用のウラベニホテイシメジやハタケシメジと似ている「クサウラベニタケ」による食中毒も毎年発生している。食後20分~1時間で消化器系の中毒を起こす。瞳孔の収縮や発汗なども現れる。

 日本きのこセンター菌蕈(きんじん)研究所によると、9月に入り雨が多く、朝晩の気温が低下してきたため、毒きのこが例年より多発する可能性がある。色や大きさ、形が異なる個体が発生することもあり、一般人が毒きのこかどうかを判断するのは難しいという。

 同庁は「食用と確実に判断できないものは、採らない、食べない、売らない、人にあげない──を徹底してほしい」と呼び掛ける。きのこを食べて体調が悪くなったら、すぐに医療機関を受診することを勧めている。

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