[2019参院選]参院選 与党過半大きく超す 安倍農政継続へ 東北「1人区」は激戦

ボードに当選確実を示す花を付ける安倍総裁(右)と二階幹事長(中)(21日午後9時57分、東京・永田町の自民党本部で)

 第25回参院選は21日、投開票され、自民、公明両党で改選議席の過半数となる63議席を上回り、与党が勝利した。安倍晋三首相(自民党総裁)の政権基盤は安定し、農政改革や自由貿易の推進を含め、一連の経済政策を継続する構え。一方、改選議席数1で農村部も多い全国32の「1人区」は農業地帯の東北で厳しい戦いを強いられるなど、安倍農政が全面支持を得たとは言い難い。政府・与党には、生産現場の声に基づく丁寧な農政運営が求められる。

 全国32の1人区は立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党が統一候補を擁立。事実上の与野党一騎打ちとなった。

 中でも接戦となったのが東北。前回参院選で与党が1勝5敗と負け越す中、議席確保へ、自民党は安倍首相や菅義偉官房長官、二階俊博幹事長らが連日現地入りした。

 だが前回唯一、与党が勝った秋田は寺田静氏、岩手は横沢高徳氏、山形は芳賀道也氏といずれも無所属の野党統一候補が議席を奪取した。東北以外でも滋賀で嘉田由紀子氏が当選した。

 選挙全体では与党が勝利を収めた。安倍首相は「デフレから脱却し、アベノミクスの暖かい風を皆さまに感じていただきたい」と経済政策の一層の推進に改めて意欲を示した。自民党は、林芳正元農相らは当選を決めたが、礒崎陽輔元農水副大臣は落選した。公明党は改選11議席を上回る議席獲得を確実にした。

 野党は立憲民主党が改選9議席を上回る議席を確保。国民民主党は改選8議席を下回ることが確実になった。

 農政を巡り、安倍首相は輸出額が6年連続過去最高になったことなどをPR。環太平洋連携協定(TPP)や欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の影響や日米貿易協定交渉など農家が不安を持つテーマへの言及は少なかった。

 野党は日米交渉を巡り、トランプ米大統領が参院選後の「8月に成果を発表できる」と発言したことを問題視。「密約がある」と批判を強めたが、他の争点に埋もれ議論は深まらなかった。

 参院選は4日に公示され、改選124議席(選挙区74、比例代表50)に370人が立候補した。
 

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