お米日本一コンテスト 今年こそ最高金賞獲得へ 秘策はカニ殻 鳥取県立倉吉農高が始動

水田にカニ殻を丁寧に散布する馬田さん(左)と長田さん(鳥取県倉吉市で)

 鳥取県立倉吉農業高校が、全国の米の食味を競う2020年度「お米日本一コンテスト」最高金賞の獲得に向けて動きだした。19年度は高校生初の金賞に輝いたが、最高金賞には届かなかった。食品科・流通コースの有志で結成する「うまい米作り隊」は、新たにカニ殻を使った「有機微生物農法」に取り組み、栄冠を目指す。
 

美味に加え安全・安心


 同校は有機質肥料を主体とした土づくりに重点を置き、安全・安心でおいしい米作りに力を入れる。全国農業高校お米甲子園でも5年連続で最高金賞に次ぐ金賞を獲得し、県を代表する農業高校として県産米のPRに貢献している。

 20年産米は、カニ殻に含まれるキトサンを活用した有機微生物農法に挑む。カニ殻の主な成分キチン質は多糖質で、キトサンを豊富に含む。地中の微生物の優良な餌になることから、有用微生物の繁殖を促し土壌を改善する。原料には県特産のズワイガニの殻を使う。県内に工場を持つ加工会社の提供で、費用はかけない。

 水稲品種は、19年産と同じ「縁結び」。2年間の栽培実績や食味値に加え、「人と人の縁をつなぐ」という名前で選んだ。

 倉吉市の田んぼ6アールで栽培する。主に馬田雄大さん(17)と長田未来さん(17)の2人が担当し、圃場(ほじょう)管理者の協力で週2回、草刈り作業などをし、5月中旬に田植え、9月下旬の収穫を予定する。

 3月下旬には、カニの殻と元肥を施した。カニ殻は1アール当たり1キロ散布した。将来は米で就農を目指す馬田さんは「農家になる夢をかなえるための第一歩として、コンテストで最高金賞を取りたい。日本一の米を目指して取り組んでいく」と意気込みを語った。
 

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