[福井・JA福井県移動編集局] 越前町織田 特産 タカキビ 復活へ 作付け、商品化 支店が奮闘

たわわに実ったタカキビを収穫するJA織田支店の職員(福井県越前町で)

 かつて越前町で作られていた雑穀の一種、タカキビの産地を復活させようと、JA福井県丹生基幹支店の織田支店が奮闘している。2018年に栽培に着手し、作付面積は徐々に拡大。取れたタカキビを使った菓子も完成し、近く発売する。タカキビのPRにつなげて、生産者を呼び込みたい考えだ。

 タカキビは食物繊維やビタミンEを多く含み、腸のサポートや生活習慣病の予防に役立つといわれている。雑穀の中では低カロリーで、米に混ぜて炊くなど調理も簡単とあって近年人気が高まっている。

 支店のある同町織田では、かつてタカキビが盛んに作られていた。30年ほど前には約15人が年間約2・5トンを生産し、地域の特産となっていた。だが、生産者の高齢化、食生活の変化などとともに衰退し、現在生産者は数人しかいない。

 産地を復活させようと立ち上がったのが同支店だ。久守隆人支店長が1支店1協同活動の一環として、栽培に挑戦することを発案した。久守支店長は営農指導員をしていた頃にタカキビ生産に関わった経験があり、衰退した現状を寂しく思っていた。

 組合員に借りた畑1アールで栽培を開始。3年目となる20年産は2倍の約2アールに広がり、約650本を定植した。タカキビは5月に定植し、9月に収穫を迎える。取れたタカキビは、昔の道具を使って脱穀や選別をして、臼でひいて粉にする。

 同支店ではタカキビのPRにも力を入れている。まずは地域の人に知ってもらおうと、取れたタカキビの粉からきび団子を作り、12月の窓口感謝デーで利用者に提供してきた。今年は地元菓子店「阿んま屋」の協力を得て加工品作りに着手。「キビ粉入りカステラ」が完成し、25日から同店で販売を始める。

 久守支店長は「織田の特産はキビだと言われるよう、今後も復興に向けPR活動を続け、一人でも多く生産者を増やしたい」と意気込んでいる。

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