ウイルスの実体が分からない時代でも、一部の人は「免疫」に気付いていた

 ウイルスの実体が分からない時代でも、一部の人は「免疫」に気付いていた▼一度かかると体内の“防御機能”が働くようになる。この現象を利用して、ワクチンができた。作家の吉村昭さんは『雪の花』で、私財をなげうって天然痘の種痘を広める福井の医者の苦闘を描いた。いくら説明しても、人びとは怖がり、漢方にこだわる藩医らの妨害にも苦しめられた。パイオニアの宿命は苦難の連続である▼天然痘は人類が撲滅した唯一のウイルスとなったが、地球上には分かっているだけでも約3万種はいる。哺乳類と鳥類に感染するのは約650種。厄介なことに、変異しながら生き延びる術を持つ。対抗するワクチンの開発には、多くの時間と経費がかかる。「時間差」を埋めるには、自らの免疫力を強めるしかない▼ファイトケミカルという機能性成分が含まれる野菜に期待がかかる。人が体内に取り入れると、細胞を傷つける活性酸素を除去し、免疫力が増すという。医学博士の前田浩さんによれば、「健康を守る『隠れた救世主』」。近著『ウイルスにもガンにも野菜スープの力』(幻冬舎)にある。物は試しと、同書のレシピを見ながらスープ作りに挑む▼ハロウィーンのきょうの具材はカボチャで決まり。新型コロナよけにと、気合も入る。
 

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