シマウマ柄でアブ退散 牛で実証 薬剤要らずストレス減 愛知県

シマウマ柄に塗装された牛(愛知県農業総合試験場提供)

 愛知県農業総合試験場は10日、白色塗料で黒毛和種の牛を“シマウマ柄”にすると、アブやサシバエなど吸血昆虫の被害を抑えられることを確認したと発表した。牛の体に付着する害虫の数が半減し、牛がストレスを感じて嫌がる行動も少なくなった。薬剤に頼らない新たな害虫対策になりそうだ。

 シマウマのしま模様に吸血昆虫を忌避する機能があるという説が知られている。同試験場は畜産への応用を検討、黒毛和種を白色のスプレー塗料でしま模様に塗り効果を調べた。しまの幅は4、5センチ。1頭当たり約5分で塗り終わるという。

 結果は、しま模様の牛に付着する吸血昆虫の数が、何も塗らない状態の約半分に減った。尾を打ったり、首を反らせたりという嫌がる行動は25%減。黒色塗料のしま模様を試したが、効果はなかった。

 吸血は牛の大きなストレスだ。休息や食餌が損なわれ、生産性が落ちる。牛白血病を媒介するリスクもある。同試験場は「トラップ捕殺の方法があるが、被害減が見えにくい。しま模様は簡単に塗れて効果も高い」と話す。

 今後は、しま模様を長期間、維持する方法や乳用種の応用を検討。ホルスタインの黒白のまだら模様を、より細かくなるように塗装すれば、忌避効果が得られないかとみている。研究は、京都大学と共同で行った。研究成果は米科学誌『プロスワン』に発表された。

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