鳥取和牛 台湾で“SNSせり” 7万人が参加 輸出回復狙う

フェイスブックを活用した「鳥取和牛」のオークション。右側のコメント欄で価格を競った(鳥取市で)

 鳥取県は、台湾に特産「鳥取和牛」を売り込もうと、インターネット交流サイト(SNS)を活用した和牛オークションを始めた。現地の食肉卸に販売を委託し、動画を生配信する。サーロインやヒレを塊で販売し、消費者はSNSのコメント欄に希望価格を記入し、せり落とす。新型コロナウイルスの影響で落ち込む、和牛輸出の維持・拡大につなげる。

 販売する肉は県内卸を通じて台湾へ輸出した。オークションは、輸出先の食肉卸のフェイスブック上で行う。「鳥取和牛」専用チャンネルとして、5月29日に第1回を実施。在住の消費者ら7万6000人が視聴した。生配信では食肉卸の担当者が、肉の断面を見せながら部位や食味を分かりやすく紹介した。

 せりはサーロインなど高級部位を中心に塊肉で販売。特別価格でバラのスライスセット(1パック 200グラム2376円)も販売。計120キロを121人が購入した。客単価は円換算で1人1万5000~1万8000円。販売総額は約200万円に上った。

 台湾は「鳥取和牛」の主な輸出先。2019年度は11トンを輸出し、輸出量の9割を占めた。しかし海外もコロナ禍で外食需要が低迷し、4、5月は輸出量が半減した。

 「台湾の和牛販売は、インターネットが3割を占める」(県販路拡大・輸出促進課)ことを受け、和牛オークションに着目。「客離れが起きないようにつなぎ留め、輸出量を維持したい」(同)と期待する。次回は7月6日に実施する予定。オークションは、コロナ対策として4月補正予算で県が立ち上げた事業の一環だ。県は台湾の食肉卸へ販売委託し、ポスターなど販促資材も提供する。


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