「夢んごたるようだったが、これが現実」

 「夢んごたるようだったが、これが現実」。本紙記者が伝える被災農家の肉声に、緊迫した現場が浮かぶ。天災は忘れる間もなくやって来る▼次々と映る惨状に、十数年前の九州勤務時に取材で出合った人々を思い起こす。みんな無事だろうか。そうだ、JAさが白石地区管内では間もなくブランド早期米「七夕こしひかり」の出荷も始まるはず。水田はどうなったのか。九州各県JAの旧知の本紙通信員らから「すごい雨が続いてます」のSNSも届く▼きのうは「川の日」。水は恵みをもたらすが、時には氾濫し、白い牙をむく。長時間にわたり大量の雨をもたらす線状降水帯が発生し、被害を大きくしたとみられる。このところの高温に伴い、近海から水蒸気が上空にたまり、次々と積乱雲ができ大量の雨が降り続いた。大雨、豪雨、沛雨(はいう)、甚雨とさえ表される▼今年はさらなる厄災が加わる。コロナ禍で避難所の様相も一変した。「3密」対策でマスク、消毒液と手洗い、一定の社会的距離が問われる。苦しい時こそ相互扶助を掲げる協同組合の出番だろう。地域に根差すJAをはじめ、生協など協同組合間連携の本領発揮の時でもある▼被災地へ祈りたい。今朝この新聞を手にする頃、雨雲が去り希望を伴う太陽が顔をのぞかせますように。

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