テリー伊藤さん(テレビディレクター・タレント) 築地生まれ食に意識高く

テリー伊藤さん

 生まれが東京・築地ということもあって、おいしいものをいっぱい食べられたんですよ。

 初ガツオとかマグロのトロとか刺し身のおいしいのを、本ワサビで食べていました。ワサビをちゃんとすりおろしてたんです。築地の人たちにとっては、それが普通。中学は築地から離れた地域の学校に入ったんですね。中学3年の時、同級生の家で初めて粉ワサビを見てびっくりしました。水で溶かしてワサビができるんだ、と。
 

飽きた伊勢エビ


 うちのおかずはいつも魚介類。魚は骨があるので、食べるのが面倒くさいじゃないですか。中学の同級生の家に遊びに行くと、ハムやソーセージが出てきた。うらやましかったですね。

 伊勢エビも3週間に1回くらい出て、甘く煮て食べてたんです。「また伊勢エビかよ」と思いましたよね。そんなのよりハムカツ食べたい、ハンバーグ食べたい、と。大人になってから、なんてぜいたくな食事だったんだと驚いています。今は刺し身を食べる時にはチューブのワサビですし(笑)。

 おやじの実家は千葉で農業をやっていて、米は実家から送ってもらっていました。今でも親戚が千葉から米を送ってくれています。

 新潟の「コシヒカリ」がうまいってよく言われるけど、千葉の米もものすごくおいしいですよ。それで育ったおかげで、僕はご飯が大好き。おにぎりも好きで、必ず週に1回は朝食におにぎり。昨日の朝もそうですよ。三つ作ってもらって、アジの開きとおしんこと一緒に食べました。

 餅も好きですね。年中、食べています。冷蔵庫の中に餅を切らしたことはないくらい。

 毎年、年末と元旦の2回、仲間と一緒に餅つきをします。年末は代官山(東京都渋谷区)で、元旦は佐島(神奈川県横須賀市)で。きねと臼でつくんです。できたての餅にきな粉かあんこを付けて食べる。僕の年末年始の定番です。
 

野菜作りに意欲


 野菜も好きですよ。千葉の実家はタマネギも作っていて、大きな段ボールで送ってくれます。スライスして水につけて、毎朝生でいただきます。あまりにおいしいので、自宅の庭でタマネギ作りに挑戦してみようと思っています。

 うちのかみさんがホウレンソウ、ゴボウ、レンコンが好きで、それを使った料理もよく食べます。

 僕の周りの仲間には、野菜に対する意識の高い人が多いんです。この間は、放送作家をやっている友達が、新型コロナ禍で出荷できなくなった大葉を送ってくれたんです。彼はその前は、友人が茨城で作っているケールを大量に送ってくれました。サラダにして食べたら、おいしかったですねえ。体に良くておいしいんだから、これはありがたいと思いました。

 僕は芋も大好きなんです。サツマイモもジャガイモも。おやつに食べる乾燥芋も好き。

 でも気になるのは、最近のサツマイモが甘過ぎること。他の野菜や果物もそうですよね。誰に向けてなのか、まるでお菓子みたいに甘い野菜や果物が作られているでしょう。トマトは昔は青臭くて酸っぱかった。イチゴはつぶして牛乳と砂糖を掛けて食べていました。リンゴだって今のような蜜はなかった。柿にしても梨にしても最近は甘過ぎますよ。

 この年になると健康に気を使います。塩分や糖分は控えたい。甘過ぎる野菜や果物って、体に悪いんじゃないかと思っちゃうんですよね。この辺りは、農家の方に考えてもらえないかと思います。(聞き手=菊地武顕)

 てりー・いとう 1949年東京都生まれ。73年にテレビ制作会社・IVSテレビに入社。「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などを手掛けた後に独立。「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組やCMを演出。著書も多数あり、近著に『老後論~この期に及んでまだ幸せになりたいか?』(竹書房)
 

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