[千葉・JAちばみどり移動編集局] 赤ピーマンPR 若き感性きらり 地元高校生がポスター制作
2020年11月07日

県立匝瑳高校美術部が完成させたポスター。伊藤さんが赤ピーマンの収穫に励んでいた(千葉県匝瑳市で)
千葉県のJAちばみどりそうさ施設園芸部ピーマン部会は、地元の県立匝瑳高校美術部と連携し特産の赤ピーマンのPRに力を注ぐ。9月には、同校に依頼し栄養成分やレシピを紹介したポスターが完成。出荷箱に添えたり、スーパーのPOP(店内広告)に活用したりしている。
部会は2019年度から3年間、県地域ブランド化推進事業を使ってポスター制作や栄養成分などを研究。赤ピーマンの糖度はスイカやパパイアとほぼ同じ10・2、ビタミンCはレモンの2倍など成分の高さを確かめた。
ポスターは2種類を制作した。赤ピーマンのキャラクター「あっぴいちゃん」が生でも食べやすい甘味やビタミンCの豊富さをPRし、赤ピーマンを使ったスムージー、豚バラ巻きなどのレシピを紹介している。
生産者10戸が2・5ヘクタールで7~12月に約76トンを生産する。通常のピーマンは開花から約25日で収穫するが、赤ピーマンは約60日かける。出荷先は主に東京の大田・豊洲市場で、地の利を生かし樹上完熟に近い状態で収穫している。生で食べるとリンゴのような甘味で果肉が薄く、中華料理店などから好まれるという。
生産者の伊藤昌美さん(57)は「赤ピーマンは地元の子どもにはなじみのある野菜。高校生も快くポスター制作を引き受けてくれた」と連携に手応えを感じている。「小売店向けの個包装もデザインしてもらいPRを強化したい」と期待する。
部会は2019年度から3年間、県地域ブランド化推進事業を使ってポスター制作や栄養成分などを研究。赤ピーマンの糖度はスイカやパパイアとほぼ同じ10・2、ビタミンCはレモンの2倍など成分の高さを確かめた。
ポスターは2種類を制作した。赤ピーマンのキャラクター「あっぴいちゃん」が生でも食べやすい甘味やビタミンCの豊富さをPRし、赤ピーマンを使ったスムージー、豚バラ巻きなどのレシピを紹介している。
生産者10戸が2・5ヘクタールで7~12月に約76トンを生産する。通常のピーマンは開花から約25日で収穫するが、赤ピーマンは約60日かける。出荷先は主に東京の大田・豊洲市場で、地の利を生かし樹上完熟に近い状態で収穫している。生で食べるとリンゴのような甘味で果肉が薄く、中華料理店などから好まれるという。
生産者の伊藤昌美さん(57)は「赤ピーマンは地元の子どもにはなじみのある野菜。高校生も快くポスター制作を引き受けてくれた」と連携に手応えを感じている。「小売店向けの個包装もデザインしてもらいPRを強化したい」と期待する。
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ピーマンは、年内の前進出荷が顕著だった。12月の大手7卸販売量は1364トンと、平年(過去5年平均)比13%増。中旬に限れば同30%増だった。潤沢な出回りを受け、年末は平年の3割安に低迷していた。
年が明け、相場は急上昇した。1月中旬(18日まで)の日農平均価格は1キロ531円と、同7%安。先週末には平年並みにまで戻した。卸売会社は「年内は相場が安いまま終了した。値頃感があり年明けから引き合いがある中、出回りが減って反発した」とみる。
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きょうJA全国女性大会 全中・中家会長に聞く 主体的に運営参画を
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女性組織には絶大なる期待をしている。女性が元気なところは、JAも地域も元気。ぜひ頑張ってほしいし、遠慮せず主体的に参画してほしい。(聞き手・柳沼志帆)
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2021年01月20日

事業総利益3・2%減 信用、共済依然厳しく 20年度上半期JA経営
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