〈秋葉山から火事〉のことわざを知る人は少ない

 〈秋葉山から火事〉のことわざを知る人は少ない。火よけの神様を祭る山から火事を出したのでは示しがつかない▼総務省官僚の接待不祥事。身内の手引きがばれ、菅首相の立つ瀬がない。7万円の接待を受けた内閣広報官は体調不良を理由に辞職に追い込まれた。女性だからかわいそうと口にしたものなら、ジェンダー不平等になるのでご注意。あすは国連の国際女性デー。不祥事は農水省でも露見し、次はどこに飛び火かと霞が関は戦々恐々であろう▼こちらはようやく鎮火した。栃木県足利市の山火事。消火に9日を要した。道なき山中に消防車は入れず、乾燥・強風と相まって被害が拡大した。上空からのヘリコプター散水を見て、福島第1原発事故での陸自ヘリの水投下を思い出した。間もなく10年になる▼消防庁によると林野火災は年に1200件ほど発生している。近年では岩手県釜石市での400ヘクタール超の民有林火災が大きかった。50年育てこれから金になるはずの山が炎に包まれる。「諦めしかないですよ」。山主のショックを釜石地方森林組合参事の高橋幸男さんが代弁する。それでも復活へと立ち上がった。高校生や協同組合も加わった植林ボランティアが元気の風を送った▼1都3県の緊急事態宣言は継続。鎮火を焦らず待つ。
 

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