[あんぐる] 家飲み思わず「もう一杯」 日本酒を楽しむ新アイデア

ラベルに小説と、その世界観を表現した音楽のQRコードを連載する日本酒「君が生まれて何日目」。しおりをイメージした下げ札が掛かっている(滋賀県湖南市で)

 外食自粛の動きが長期化し、苦境に立つ日本酒業界。そんな中、在宅時間に着目したユニークなアイデアや取り組みで、新型コロナウイルス禍に立ち向かう酒造会社や企業が増えている。
 

物語


 心温まる小説と音楽で家飲みを楽しんで──。

 滋賀県湖南市の竹内酒造は、ラベルに小説を連載する日本酒「君が生まれて何日目」の販売を始めた。夫婦と子どもの成長の物語を描き、ほろ酔いでも楽しく読めるよう1話600字程度。ラベルの2次元コード(QRコード)を読み取ると、小説の世界観にぴったりのBGMが流れ出す。

 月1本のペースで発売し、物語に連動して日本酒の味も変える予定だ。使用する酒造好適米は「玉栄」など、県産にこだわる。全30話が家に届く「定期購読コース」も用意する。

 同社専務の松本太三さん(63)は、「子育て世代は物語と境遇が重なり感動するはず」と笑顔を見せる。
 

乾杯

 

黄金井酒造で開かれたオンライン酒蔵見学。利き酒セットで参加者と乾杯した(神奈川県厚木市で)
 神奈川県厚木市の黄金井酒造では、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用したオンラインでの酒蔵見学を開いた。

 同酒造の専務、黄金井陽介さん(41)が明治時代からの蔵などを案内した後、事前に参加者の自宅に届けていた「盛升」の利き酒セットで乾杯した。

 神奈川県酒造組合と、旅行やイベントを手掛ける「小田急まなたび」が共催し、同組合に加盟する県内全13の酒蔵で順次オンラインイベントの開催を予定している。
 

応援


 コロナ禍で苦境に立つ地元の酒米農家を応援しようと、埼玉県行田市のクレーンゲーム専門店「エブリデイ行田店」が、同県加須市産の酒造好適米「五百万石」が景品の「酒米キャッチャー」を設置した。

 1袋2合のお手頃なサイズ感が人気で、若い男性が自炊用に挑戦することが多いという。4月ごろまでの設置を予定している。
 

和牛


 神戸市の酒造会社安福又四郎商店は、和牛料理にマッチする日本酒「牛と鉄板」を売り出している。霜降りの肉ステーキなどにぴったりな「STEAK」と、焼き肉など味の濃い料理に合う「YAKINIKU」の2種類。JA全農兵庫直営レストラン「神戸プレジール」でも提供される。同社の安福愛さん(41)は「牛肉には赤ワインというイメージがきっと変わる。和牛と合わせて、ぜいたくなおうちディナーを楽しんで」と笑顔を見せる。(釜江紗英)

「あんぐる」の写真(全4枚)は日本農業新聞の紙面とデータベースでご覧になれます
 

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