「助ける」。その語源は農業にあるという。

 「助ける」。その語源は農業にあるという。左の「且」も右の「力」も鋤(すき)を表す。雑草を刈り、土を耕すことで農民を助け、協力を生んだ▼その一字に、みずほの国に脈々と流れる助け合いの源流を見る。それは協同組合という大河となり、いまや世界に10億人の仲間を持つ。今日はわが国の「協同組合の父」賀川豊彦の忌日。JA共済の生みの親であり、総合事業の礎を築いた▼20世紀前半、賀川が、ガンジー、シュバイツァーと並び「世界の3聖人」と称され、世界的名声を得たことはあまり知られていない。ノーベル平和賞の候補になること3回、同文学賞候補も2回を数える▼「自分の一人の力は弱いかもしれぬが、十人・百人・千人の力を集めてここに一つの新しい強大な力を持とう」(『協同組合の理論と実際』)。その中心思想は、利益を分かち合う「利益共楽」、人間尊重の経済社会「人格経済」などだ。協同の価値を引き継ぎ、深化させようと、日本協同組合連携機構(JCA)が長期ビジョンを作った。合言葉は「協同をひろげて、日本を変える」▼過去に学び、未来につなぐ。JCAの比嘉政浩専務はそれを「助け合いの順送り、協同の世代送り」と言う。協同の系譜に連なる一人でありたい。
 

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