アフリカ豚コレラ対策で改正家伝法 月内成立の公算

 アフリカ豚コレラ(ASF)対策として、感染していない豚を含めた「予防的殺処分」を可能にする家畜伝染病予防法(家伝法)改正案が21日、野党の共同会派で承認され、月内にも成立する公算が高まった。議員立法での成立を目指し、自民、公明両党は党内手続きを終えており、野党の共同会派も今週中に完了する予定。来週に衆参の農林水産委員会を開いて成立を急ぎ、国内への侵入に備える。

 予防的殺処分は、感染力や致死率の高い家畜伝染病のまん延防止へ、感染していない家畜も含め一定の地域で殺処分する措置。現行法では口蹄(こうてい)疫だけが対象だ。

 議員立法では、対象にアフリカ豚コレラを加える。野生イノシシが感染した場合に飼養豚を殺処分できるようにする。法律上の名称について、豚コレラ(CSF)を「豚熱」、アフリカ豚コレラを「アフリカ豚熱」に変更することも盛り込んだ。

 アフリカ豚コレラの侵入に早急に備えるため、農水省の家伝法改正案提出に先行して議員立法での早期成立を目指し、与野党で法案の調整を進めていた。与党側の手続きが完了する中、立憲、国民など野党4党派は21日、共同会派の豚コレラ対策本部と農林水産部会の合同会議を開催。同法案を了承した。

 各党の手続きは週内に終わる予定だ。与野党は、2019年度補正予算案を採決する衆参の本会議に合わせ、同法案を採決する段取りを描く。与野党の合意を前提に、通常より手続きを早められる「委員長提案」の調整を進めている。農水委員会で野党による質疑も検討している。

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