豚熱 「届け出せず」厳罰化 肉製品持ち込みも

 農水省が、豚熱などの発生が疑われる場合の届出義務違反に対する罰則を強化する方針を固めたことが4日、分かった。罰金の上限を現行の100万円から個人300万円、法人5000万円にそれぞれ引き上げる。海外からの肉製品の違法な持ち込みも同様に引き上げる。

 通常国会に提出する家畜伝染病予防法(家伝法)改正案に盛り込む。厳罰化で早期通報を促し、発生した場合の早急な防疫措置やまん延防止対策につなげる。

 届け出義務の違反は、養豚経営の大規模化や法人化が進んでいることを踏まえ、個人、法人の罰金に差を設けた。

 飼養衛生管理基準の順守に対する命令違反は、30万円から100万円に、管理状況の定期報告違反は10万円から30万円に上限をそれぞれ引き上げる。

 海外からの肉製品の持ち込みは、アフリカ豚熱などの侵入の原因になる。罰則を強化し、持ち込みに対する抑止力を強める狙い。届出義務違反と同様に個人、法人への罰金に差を設ける。

 検疫を巡っては、持ち込みをチェックするための家畜防疫官の権限を強化する。出入国者に対し、肉製品を持っているかを質問できるようにし、発見した場合に廃棄することも可能にする。

 家伝法は1月30日に議員立法で一部を先行して改正。アフリカ豚熱対策として、未感染の豚も含めた「予防的殺処分」をできるようにした。
 

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