無花粉の杉 遺伝子特定 効率育成に光明 新潟大など

 新潟大学などの研究グループは30日、杉を無花粉化する原因となる遺伝子を発見したと発表した。この遺伝子を持っている杉かどうか、100%の精度で判別できるDNA分析法も開発。判別にかかる期間も短く、無花粉杉を効率的に作り出すことができる。

 発見したのは「MALE STELARITY 1」(MS1)と名付けた遺伝子。両親から受け継いだそれぞれの遺伝子に、MS1が含まれていれば無花粉になる。片方の親の遺伝子だけ、もしくは両方とも含まれていなければ花粉を持つ。

 MS1を活用したDNA分析法も開発した。今も無花粉杉かどうか判別するDNA分析法はあるが、精度は100%ではなく、杉を育苗し花を咲かせてから花粉の有無を調査するため、2、3年かかる。今回開発した方法は精度100%で、種まきから最短2カ月ほどで判別できるという。

 同大学農学部の森口喜成准教授は「選抜された優良系統や品種の中から、無花粉の杉を正確に判別できるようになり、品種改良の効率化が見込める。普及の早期化にもつながる」と期待する。

 研究は農研機構の事業を活用して実施した。
 

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