農高では基礎固め 農大校で課題研究 即戦力を育成 5年一貫教育へ 和歌山県

 和歌山県は、農業系高校と農林大学校で5年間の一貫教育に乗り出す。2022年度の高校入学生から開始。高校のうちに栽培などの基礎知識や技能を身に付けてもらうことで、大学校では果樹などについての課題研究に力を入れられるカリキュラムを検討する。担い手の減少が進む中で、即戦力となる人材の育成を急ぐ。

 県によると、こうした一貫教育は全国でも珍しい。大学校では例年、入学生の3分の1ほどが農業系高校からの進学者。高校で基礎的な知識や技能を学べる分、大学校ではそれぞれの学生の課題や疑問に応じて主体的に学べる課題研究に力を入れられるようにする。県内で盛んな果樹栽培をはじめ、スマート農業や6次産業化などを学べる機会を増やし、これまでよりも高度な知識と技術を身に付けた人材を輩出できるようにする。

 高校でも、大学校と連携した実習などを取り入れていく考え。カリキュラムなどの詳細は、今後検討を進める。農業について学べる県立高校2校では同年度以降、全国からも生徒の募集を始める予定。

 農林業センサスによると、同県の基幹的農業従事者数は20年で2万7208人と、15年から16%減少。県は「新規就農者の定着は喫緊の課題。より専門的な学びを支援することで、新規就農者のレベルを底上げしたい」(経営支援課)と意気込む。
 

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