ビワ凍害回避 懸命 大雪で長崎

ハウス内で暖房をたき、被害を確認する山崎部会長。ハウスの上には雪が積もる(12日、長崎市で)

 今季最強寒波の影響で11日の降雪深が1日合計で14センチと過去2番目の多さを観測した全国一のビワ産地、長崎市では12日、2年前にも果実が大雪による凍害で壊滅しただけに緊張が走った。2年前のような被害はないもようだが、農家は簡易ハウス内に暖房を入れるなど対策に余念がない。

 JA全農ながさきやJA長崎せいひによると、生育が平年より10日ほど遅れていたことが幸いしたという。2年前は幼果が凍害を受けたが、今回はまだ花芽の状態が多く被害は出ていない。

 長崎産ビワの8割を生産する同市茂木地区の急斜面は、10日から降り続く雪で一面が白く染まった。多い所では20センチほどの積雪がある。

 同JA長崎びわ部会の山崎繁好部会長は、簡易ハウスに石油ストーブを持ち込んだ。午前7時から全ハウスを回り、増産を進める「なつたより」の状況を確認した。「100年続く産地を絶対に守る」と山崎部会長は決意する。2年前は降雪後に低温が数日続き、幼果が凍死。暖冬で生育が前進していたため露地の9割以上が全滅した。

 同日は、県内20地点のうち16地点で今シーズン最低気温を記録。長崎市は氷点下0・9度と平年より4・9度低い。低温が続き樹上に長く雪が残れば、花芽であっても影響が出る心配もある。

 強い冬型の気圧配置が続いている影響で12日、北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲で雪が降り、各地で厳しい冷え込みとなった。気象庁によると、新潟市では同日午後3時時点で積雪の深さが平年の11倍となる78センチ、金沢市で3・4倍の41センチを記録した。

おすすめ記事

経済の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは