まるで宝石箱や~ イチゴ「1粒だけ」 高級感で海外向け 奈良

化粧箱に入れて出荷する「奈良いちごラボ」のイチゴ3品種(奈良県五條市で)

 奈良県のイチゴ農家でつくる「奈良いちごラボ」は今季からイチゴを1粒だけ化粧箱に入れ、高級感を演出した販売で販路を拡大している。ターゲットは海外の富裕層や国内の贈答需要。箱には5L以上の「古都華」「淡雪」「パールホワイト」が入る。1箱の卸値は600~800円で、16日の春節(中国の旧正月)需要を見込んだ出荷がピークを迎えている。

 東京、大阪、奈良の3市場に出荷し、高単価の輸出や百貨店などに販路を持つ仲卸業者が仕入れている。ラボによると、香港での店頭価格は「1箱4000~5000円にもなる」(杉崎保巳会長)という。

 ラボに所属する5戸の農家が生産に携わり、今季は計1万5000個を売る計画。約1000万円の売り上げを見込む。

 「さらに付加価値を高めて販売できないか」(杉崎会長)と思案し、宝石箱に見立てた化粧箱による販売に行き着いた。県内のデザイナーに協力を依頼し開発した紙の化粧箱は、昨年開かれた日本包装技術協会主催の「日本パッケージングコンテスト2017」で食品包装部門賞を獲得した。

 杉崎会長は「タイやスペインの業者とも商談が進んでおり、今後販路を広げ、県産イチゴを世界にアピールしたい」と意気込む。出荷は2月下旬まで。

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