「収穫あと2カ月…」 記録的大雨 田も用水路も 山形県真室川町

田んぼにがれきが流れ込み、肩を落とす佐藤喜代広さん(6日、山形県真室川町で塩崎恵写す)

 山形県で6日、記録的な大雨により、住宅への浸水被害や、土砂崩れが相次いだ。農業被害も各地で発生。山形県真室川町小国地区では川の水位が上がり、出穂期直前の田んぼが冠水する被害が出た。

 同地区で水稲「つや姫」76アールを栽培する佐藤喜代広さん(62)は、ほぼ全ての田んぼが冠水した。水が引いた田んぼは、出穂直前の稲が土砂で半分以上埋まっていた。長さ3、4メートルの流木も田んぼの真ん中に横たわっている。

 喜代広さんは、同日の午前10時ごろに田んぼを見に来た。「言葉が出なかった。あと2カ月で収穫だったのに。もうやる気が出ない」と肩を落とす。倒れた稲の中には穂が出ていたものもあり、稲穂を取ると「かわいそうに」とつぶやいた。

 同地区で水稲4・5ヘクタールを栽培する佐藤久和さん(54)も約1ヘクタールが冠水の被害に遭った。今秋デビューする県産米新品種「雪若丸」も稲が倒れた。久和さんは「新品種で期待していた。今後は出穂期で水が必要な時期。用水路にも被害があり、水が田んぼに引けないかもしれない」と不安を口にする。町は被害を調査中だが、のり面の崩壊や崖崩れの土砂が田んぼに入るといった被害が出ているという。

 気象庁によると山形県金山町で6日午前8時40分までの24時間雨量が312・5ミリ、最上町で午前9時までに同309・5ミリに達するなど県内9カ所で24時間雨量が観測史上1位を記録した。

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