アフリカ豚コレラ 中国発生止まらず 「国慶節」 で侵入警戒 農水省

 中国でアジア初のアフリカ豚コレラが発生して3日で2カ月となる。日本の農水省によると、9月30日までに33カ所で合計3万5000頭以上を殺処分したが、発生地域は拡大を続け、沈静化する様子は見られない。10月1日からは中国の建国記念日となる「国慶節」を中心とした大型連休が7日まで続き、人の動きが活発化することから、同省は、水際対策に力を入れるとともに、農場への侵入防止対策の徹底を改めて呼び掛けている。

 アフリカ豚コレラは、岐阜市で国内26年ぶりに発生した豚コレラとは全く別のウイルスが原因の伝染病。豚やイノシシが感染し、人にはうつらない。ワクチンがなく、農場に侵入すると、殺処分するしかない。

 中国では8月3日に遼寧省の農場で発生が確定してから、当初は東部の河南省、江蘇省、浙江省、安徽省と、上海市近郊で続発。9月に入ってから北部の黒龍江省や内モンゴル自治区、下旬には吉林省へと、範囲を拡大しながら発生が続いている。

 10月1日から7日は「国慶節」による連休となり、国内外の人の動きが活発化。人口14億人のうち、半分に当たる約7億人が移動し、国内でウイルスが拡散する恐れがある。

 また、中国の旅行サイトによれば、海外に出る予定があるのは約700万人。昨年よりも100万人多く、過去最高となる見通しだ。出国希望者数では日本が最も人気が高く、水際での対策が重要になっている。

 農水省は国慶節に合わせ、中国への旅行客に向けて肉製品を土産に持ち込まないよう注意喚起するポスターを作製。アフリカ豚コレラ以外にも口蹄(こうてい)疫や高病原性鳥インフルエンザの感染源にもなるとして、輸入禁止を広く呼び掛けている。中国語のポスターも作り、中国から来日する旅行者や、一時帰国する中国人らに周知を徹底する。

 農場については豚コレラと同様に、人や車にウイルスが付着して持ち込まないように消毒を徹底する。食品残さを給餌する場合には十分に加熱することなどを求めている。

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