17年産  リンゴ輸出3.3万トンに 東南アで小玉果好調

 2017年産(17年9月~18年8月)リンゴの輸出量が3万3150トンとなり、過去最も多かった15年産に次ぐ高水準だったことが、財務省の貿易統計で分かった。中華圏で贈答用に好まれる大玉果に加え、値頃な小玉果の売り込みに成功した。東南アジアで小玉果の家庭需要をつかみ、実績を押し上げた。産地は「国内だと価格が安い小玉果を有利販売でき、所得向上にもつながった」と受け止める。

 リンゴは、台湾を筆頭に、中華圏の旧正月「春節」などの贈答用に大玉果の引き合いが強く、15年産の輸出量は3万6304トンに達した。だが、16年産は天候不順や高齢化による労力不足で大玉果の生産が伸び悩み、輸出は減少に転じていた。

 17年産も大玉果は少なかったが、輸出量は前年より20%増え、2000年以降で2番目の多さ。産地や輸出業者が小玉傾向を逆手に取り、大玉果より値頃なことを生かして、輸出実績の少ない東南アジアなどで販路を開拓したことが実を結んだ。「現地で出回る海外産リンゴは、国産で50~60玉級の小玉サイズに当たる。品質の高さを売りに、小売りの需要をつかんだ」(輸出業者)。

 輸出実績はインドネシアが前年の3・9倍の106トン、タイが2・7倍の695トン、ベトナムが83%増の299トンと東南アジアの増加が目立った。主力の台湾は16%増の2万3519トンだった。

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