[あんぐる] おいしくてコマッちゃうナ~ 人気の小松菜グルメ(千葉県船橋市)

フナバシ屋の小松菜ハイボールで乾杯するチームうぐいすの若手農家(千葉県船橋市で)

小松菜ハイボールを発案した平野さん。約2ヘクタールで小松菜を栽培している

 グリーンのハイボールやラーメン、菓子──。都市農業が盛んな千葉県船橋市で、特産の小松菜を使ったメニューが注目を集めている。農家の働き掛けに飲食店が応じる形で増え、現在30店舗以上が“小松菜グルメ”を提供している。

 JR西船橋駅前の居酒屋、フナバシ屋で異色の飲み物が人気だ。その名は「小松菜ハイボール」。ゆでた地元産小松菜をミキサーにかけ、炭酸水やウイスキーなどと合わせている。鮮やかな緑色と、すっきりした飲みやすさが評判で、1日に20杯以上注文がある。

 同市は東京都心まで約20キロと近く、野菜生産などが盛んな都市農業地域だ。小松菜はJAちば東葛西船橋葉物共販組合に所属する14人が、年間およそ200トンを生産している。

 小松菜ハイボールを仕掛けたのは、ベテラン農家の平野代一さん(61)。小松菜をPRする一手として、2012年に同店と協力して開発。現在は市内の10店に広がっている。「小松菜の味を生かしながら、苦くならないよう試行錯誤した」と話す。

 同組合の若手9人でつくる「チームうぐいす」は、料理店などでの小松菜メニュー拡大に力を入れてきた。

 10年から毎年、市内の飲食店が小松菜の創作メニューを提供するイベントを主催。多い年は70店以上が参加した。

 その際の料理を定番化した店も多い。料理店の中華ひろやは、11年のイベントで出したスープと麺が緑色の「小松菜クリーミーラーメン」を、現在も出している。店長の石井弘次さん(51)は「インパクトがある見た目に驚いてくれる」と注文した客の反応を話す。

 こうした取り組みの目的は、特産と都市農業のPRだ。若手農家の石井優行さん(30)は「『船橋といえば小松菜』と徐々に伝わっている。都市に農地があることの大切さもアピールしたい」と言う。(富永健太郎)
 

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