“がり”好評 すしの箸休め リンゴも良し

地元産のリンゴを使った「ガりんご」(盛岡市で)

盛岡市 2年かけ店主が開発  


 すしの箸休めにリンゴのがりはいかが──。盛岡市のすし店「一の○(まる)」は、薄くスライスしたリンゴを甘酢漬けしてショウガのがりのように仕上げた「ガりんご」を開発した。ほのかなリンゴの甘さと香りを楽しむことができ、すしによく合うという。材料の「ふじ」「ジョナゴールド」は地元産にこだわり、リンゴ生産が盛んな同市の新名物を目指している。

 考案したのは店主の高橋剛一さん(44)。市内の飲食店で提供される、ご当地「盛岡りんごハイボール」がヒントになった。「すし店ならではの、リンゴを使ったご当地名物はできないか」と、リンゴのがりを思い付いた。
 

「辛くない」「しゃきしゃき」


 開発期間は2年。当初は、ショウガと同じように薄く切って塩漬けして、水で塩を落として甘酢に漬ける作り方を試した。しかし、リンゴの甘さやしゃきしゃきした食感が失われてしまった。

 試行錯誤を重ね、市内の農家が製造するリンゴ酢を甘酢に加えたり、塩漬けで使う重しを軽くしたりと改善を図り、今年1月に完成した。

 特に子どもに好評だ。「『がりは辛くて食べられないという子どもでも、ガりんごなら食べられる」と高橋さん。酒のつまみに楽しむ男性客もいるという。

 高橋さんは「すしの脇役のがりを残してしまう客も多い。盛岡のリンゴを使うことで地元や観光客の関心を集め、食べてもらう機会を増やしたい」と意気込む。加工品の幅を広げたい農家の期待も高まる。

 店はガりんごを、すしの付け合わせの他、コハダとシャリの間に挟んだり、白あえにしたりして提供する。盛岡冷麺、牛丼、サラダにも合う。

 現在は同市と隣接する滝沢市の農家と共同で、特産のスイカの間引いた実を使ったがりを開発中だ。

 ガりんごは同店で100グラム入り538円で購入できる。問い合わせは同店、(電)019(623)8710。 
 

おすすめ記事

経済の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは