[2019参院選]自民22議席 野党10議席 東北また負け越し

 参院選の改選議席数1の「1人区」は、全国32選挙区のうち、自民党が22議席を確保する一方、立憲民主、国民民主、共産、社民4党による野党統一候補は、10議席を獲得した。安倍政権に対する不満や不安が影響を与えたとの見方も少なくない。

 全国32の1人区は、野党が統一候補を擁立し、事実上の与野党一騎打ちの構図となった。

 自民は山口選挙区の林芳正元農相、「徳島・高知」の合区を戦った高野光二郎農水大臣政務官らが勝利を収めた。結果、1人区の議席数は前回参院選の21を上回る22に積み上げた。自民が議席を獲得した1人区では「現政権になってから農産物の輸出が進んだ」(果樹農家)と安倍農政を評価する声が出ている。

 ただ、前回参院選で1勝5敗だった東北6県は、今回も勝ち越すことはできず2勝4敗に終わった。東北以外でも大分選挙区で礒崎陽輔元農水副大臣が落選するなど、地方での敗戦が目立つ。

 農政だけでなく、消費増税や年金問題、安全保障など、さまざまな争点が浮上する中、自民党候補が落選した1人区では「安倍政権におきゅうを据える意識が強かったのではないか」(農業団体関係者)との見方が強い。自民党は「反省する所は大いに反省する」(二階俊博幹事長)と受け止める。

 一方、前回に続く東北6県での勝ち越しについて、野党側は「農政を含め安倍晋三首相の言うことに疑問を感じる人が多かった」(国民民主党の玉木雄一郎代表)と実感する。

 野党統一候補が勝利した1人区の地域で、水稲25ヘクタールなどを手掛ける法人経営者は「景気回復が続いているという実感はない」と、安倍政権の経済政策を疑問視する。

 東北で議席を獲得した野党候補の支援者は「民主党政権時代の戸別所得補償制度がなくなり、大幅な減収となった大規模農家から支持を得た」と安倍農政に対する不満を勝因に挙げる。
 

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