思わずのけぞる? 農作業事故を“体験” 共済連がVR開発

トラクターの事故を当事者視点で体験する動画の一場面(JA共済連提供)

 JA共済連は26日、農研機構と連携し、農作業事故をバーチャルリアリティー(VR=仮想現実)動画で体験するシステムを、国内で初めて開発したと発表した。頭部に装着して視聴するVR機器や、専用グラスを取り付けたスマートフォンを使って、5種類の農機事故を疑似体験できる。共済連は4月からJAに機器を貸し出す。研修や農家訪問などでJAに活用してもらい、事故防止につなげていく。

 疑似体験できる事故はトラクターの運転、歩行型農機や刈り払い機の操作、コンバインでの手こぎ作業、果樹園のスピードスプレヤー(SS)の運転で、VR動画をそれぞれ数分程度にまとめた。

 トラクターのVR動画は、対向車を避けるため路肩に寄り、農地に転落するまでを運転者目線で再現。事故の恐ろしさや危険性を体感できる内容となっている。

 また、トラクターの重心や作業の危険箇所、気を付ける点などが学べる動画4本も作った。この動画はインターネット(https://www.youtube.com/playlist?list=PLNLIASpko375__axZgODjzA5OOIDV0Jmd)を通じて公開する。

 共済連は「VR動画と学習動画と一緒に見ることで、怖さだけでなく対策が学べる。JAやJAグループの職員が農家と接するさまざまな場面で活用してほしい」と期待する。

 共済連によると、国内の農作業事故の発生件数は年間約7万件で、死亡者数は約300人に上る。とりわけ農機を使っているときの事故は重傷や死亡につながりやすく、事故防止が喫緊の課題となっている。
 

<ことば> VR


 ゴーグル型の機器を装着し、立体的なデジタル画像や動画を見るシステム。周囲を見回すなど、動きに応じて景色が変化するので、現場にいるかのような臨場感がある。教育分野やゲーム、建設現場の事故防止教材などさまざまな場面で活用が進む。


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